言語聴覚士の仕事の一つとして、子どもの発達支援があります。
言葉の遅れや、コミュニケーションの取り方の特徴に関して丁寧に評価し、子どもが関心や興味を持つものを用いて言葉の育ちを促します。読み書きが困難な子どもには、基礎となる語らい力などを伸ばしつつ、個々に合った方法で文字習得の訓練、指導するのです。
このようにサポートしていくうえでは、子どもの発達や成長を見守れるので大きなやりがいを感じられるでしょう。特に小児リハビリにおいて、子どもたちが課題をクリアしたときの表情などは、言語聴覚士にとって特に嬉しい瞬間です。子どもが成長する喜びは、何物にも代えがたい魅力と言えます。
また、将来性があるのも言語聴覚士のポイントです。
超高齢社会の現代では、言語聴覚士のニーズが今後ますます高まっていくことが考えられています。活躍の幅が広がり、介護や福祉施設はもちろん、訪問リハビリテーションなどでも求められる仕事となっていくでしょう。
もちろん、子どもの発達支援での活躍も期待されており、児童関連施設や学校教育の場でも活躍していけると予想されます。同じリハビリ専門職でも、作業療法士や理学療法士に比べて人手が足りていないことから、需要は非常に高くなっています。
女性からして見ると、長く続けやすいのも言語聴覚士の利点です。言語聴覚士の仕事は夜勤がなく、就業時間が規則正しいことも珍しくありません。育児休暇を活用しやすい環境が整備されているケースも多いです。このように、言語聴覚士は総合的に見て長く続けやすい仕事と言えます。